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私が「犬」を知ったのは小学校1年生の頃でした
当時の小学校の低学年は半日授業、給食を食べてから下校です
下校の道を外れ当然寄り道、「ねこばあさんの家」の前を通り階段を下りる、左手の坂を登るとそこは通称「サトウベッソウ」そう呼ばれた小さな山の一角、そこが私たちの遊び場の一つ、竹の刀を腰にさし、風呂敷をまとい、チャンバラごっこです、ある奴は山の弦にぶら下がりターザンごっこです
そんなある日友達が仔犬を見つけました、4.5頭はいたでしょう、ミカン箱に入っていました、給食の残りのコッペパンをポイ、、、、、あとは知らないまたチャンバラです
あくる日行くとまだ仔犬はいました、同じようにコッペパンをポイ、またチャンバラです
2.3日過ぎた頃仔犬はいなくなりました
チャンバラの最中、がさ藪から赤色の仔犬が1頭出てきました、その時です「犬」を自分の手で触ったのは
理由なくただただ可愛かったです
遊び疲れて家路に、、、「ただいまー」「何その仔犬」知らぬ間に子犬が後を付いてきたのです
「おじいちゃんに叱られるから、元に戻してきなさい」「やだ」
父が「番犬で飼ってもいいぞ」、、、決まりです
おばあちゃんが「汚い犬だね」そういっておふろの残り湯で洗ってくれました
「おじいちゃんには話しておくから、はやく部屋に持って行きなさい
母がくれた小さな箱とボロで即席犬小屋の出来上がり 夜は弟と二人で布団の中へ楽しかった一時です
犬の名は「チビ」
庭の木に結んで学校へ、帰りに「サトウベッソウ」に置いてあるみかん箱を取りすぐに「チビ」のもとへ
家へ帰ると弟が泣いていました「おじいちゃんがチビをよそに連れてった」
おじいちゃんに問いただすと「家では4つ足を飼ってはいけない」それしか言わない
その晩おじいちゃんは家族から責め立てられました
私たち兄弟はずーと泣いていました
ある日学校の帰り道、見知らぬ男の人に連れられた「チビ」をみました
「僕の犬だから返して」言葉になっていたのかいないのかわかりません
それから「チビ」はみていません
一日だけの愛犬「チビ、、、」60年前の実話です
この話は横浜市南区マルマル台49番地付近での話です、近くには「ドンドン商店街」があります
だんだんしっかりしてきました
龍より数段男前